不屈のストライカー“ウマー”ニアッセ
昨季を語る上で欠かせないのがFWウマル・ニアッセの存在だ。今回はエヴァートンに来てからの彼について取り上げたいと思う。
マルティネス政権時に入団したニアッセはそのシーズン、ケガの影響であまり出場することができなかった。
その後16-17シーズンにクーマン政権に変わり、構想外を言い渡されるもニアッセはチームに残ることを選択。しかし、ニアッセの扱いは厳しいものだった。
RT、「ニアセがエヴァートンでの窮状を語る」。背番号はおろかロッカーさえ与えられてないニアセ。夏にはわずか45分間のプレイでクーマンから「去るべきだ」と通告されるも、バッグ一つでU23の練習に参加し続ける理由についてニアセは「プレミアでやれる事を証明したい」と。#EFC https://t.co/s1YAinrY4j
— 主夫@O.M.I.O.S (@husbandinHK) 2016年10月12日
それでもU23チームで黙々と結果を残し続けると、冬の移籍市場で当時降格圏にいたハルシティへのローン移籍が決まる。そこでは5ゴール1アシスト(カップ戦含む)と一定の結果を残した。(当時の監督は現エヴァートン監督のマルコシウバ)
ローンから戻ってきたニアッセは、今度こそ自分の価値を証明すべく17-18シーズンも残留を選択。だが、またしてもクーマンは冷遇を続け、U23チームでの出場が続いた。それでも神はニアッセを見放しはしなかったようだ。
その頃エースのルカクを失ったチームはその大きな穴を埋められずに降格圏へ沈んでいた。そこで白羽の矢が立ったのが、当初構想外とされていたニアッセだった。
そして第6節ボーンマス戦、ニアッセはついにベンチ入りする。
この試合も先制を許す展開、攻めるしかないエヴァートンは55分ニアッセ投入。エネルギッシュなプレッシングでボールを追いかけ回し、
77分にはデイヴィスのスルーパスを受け同点弾。
更には82分、デイヴィスが打ったシュートはブロックされるもニアッセが逆転弾をねじ込む。
試合はそのまま2-1で勝利。
窮地に陥ったチームの救世主が現れた瞬間だった。
試合後ニアッセは
先日紹介したインタビューでニアッセはこうも言ってた「私はトップにいようとU23にいよう、常にプロとして、最善の人であろうとしてきた」と。そしてあとは神のご加護を待つだけ、というようなことも言ってた。そして、神様は今日ニアッセの気持ちに汲んだんだなあと。泣けるわ。#EFC
— 主夫@O.M.I.O.S (@husbandinHK) 2017年9月23日
また皮肉にもこんなコメントも
RT、「ニアッセとデイビス、予期せぬコンビがエヴァートンを救う」。今季3得点の全てがデイビスからのアシスト(未遂含む)であることについてニアッセは「トムのことはU23で一緒にプレイしてたからよく知ってる。彼がどうプレイするか、どういうパスをくれるか、わかるんだ」と。#EFC https://t.co/MBBd7wEhz4
— 主夫@O.M.I.O.S (@husbandinHK) 2017年9月24日
最終的に17-18シーズンは9ゴール2アシスト(カップ戦含む)の活躍でチームの残留に大きく貢献することとなる。
ドン底から一躍ヒーローへ。
未だ不遇な扱いを受けることもあるが、エヴァートンサポーターの心を掴んだニアッセは今季も気迫のこもったプレーでチームにパッションをもたらしてくれるはずだ。
※主夫(@husbandinHK)さんより多くのツイートを引用させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。