【18-19第14節】リヴァプール(A)戦とここ最近の雑感
いつもの11人、いつものベンチメンバーとなりつつあるこの布陣で今日もスタート。
対するリヴァプールは知らない間にフィルミノがトップ下のポジションになっているらしく、昨年までの3人+シャキリの前線。
この試合で気になった所をいくつか。
今や替えの効かないゴメス
この試合で最も得点に近づいたシーンはA・ゴメスのヘッドだった。A・ゴメスはその身長の高さがボックス内に侵入した際に活きることもしばしばあるが、それは副次的なものだ。
A・ゴメスの1番の強みはプレス回避能力の高さだと思う。ピッチのどこにいても、味方のサポートが足りていなくても不用意にボールを失うことはまずない。この試合でも4人に囲まれてやっとファールで止められるといったシーンがあった。ゴメスに預ければとりあえずなんとかなるという存在なので、プレスの激しいチームとの試合では特に欠かせない選手だ。
ビルドアップでの足枷
この試合では特に目立ってしまっていたが、元々ピックフォードはロングフィードの飛距離が長所で、プレッシャーをかけられている時のパス精度は高くない。
キーパーから繋ぐ時のサポートは2CB+ボランチ(大体ゴメス)で、そこ塞がれてしまった時には、
- サイドに開いているSBを狙う
- サイドに開いたFW目掛けて蹴っ飛ばす
- とにかく遠くへ蹴っ飛ばす
こんな感じの選択肢があると思う。ケパ、エデルソンなどのパスに自信のあるGKは1を選べるのだが、ピックフォードは1の成功率があまり高くない。(サイドラインを割ってしまったり、相手選手へのパスになってしまうことがある)
特に利き足ではない右足でボール蹴らされてしまった時には著しくパス精度が落ちてしまう(ただ遠くへ蹴るだけなら問題ないが)ので、この試合では自らピンチを招くような形になってしまっていた。
また、2CB+ボランチにボールが配球できたとする。その際に問題になりかねないのがゲイエとコールマンだ。ボールを運ぶ、パスの配球能力が劣るために、この2人にボールが入った所でうまく前進させられないことがある。この試合でも特にコールマンとの息が合わず、ボールを失ってしまうことがあった。
今後この2人をボールの奪いどころと狙うチームが出てくるかもしれない。
ルックマンの輝き
スタメン出場もあるのでは?という話もあったが、今節もベンチに座ったルックマン。だが63分にウォルコットに替わって入ると、効果的なパスを出し続けた。前節までは得意のドリブルで目立つシーンが多かったが、パスでもチャンスメイク出来る所を見せた。縦への裏抜けの意識の強いウォルコットとは違ったキャラクターなので、今後も良いアクセントを加えてくれるはずだ。
最後に
結果としては残酷なものだったけれども、今まで苦しい時期も気を吐き続けた彼を観ていれば、たった一度のミスを責めることは出来ない。